「津福」という駅をご存知でしょうか。ナンバリングはT-30。1面2線の小さな駅で特急待避を行える作りの駅の同駅。そんな津福駅を終点とする「津福行き」が2026年3月14日のダイヤ改正をもって60年の歴史に幕を下ろすことに…「津福行き」とはどんな列車だったのか、そして「津福行き」のラストランについて書いていきたいと思います。
津福行きの歩みし道のり

まずは「津福行き」の生い立ちから。「津福行き」という行先は1966年頃のダイヤ改正にて誕生しました。途中行われたダイヤ改正にて、「つぶきゅー」こと「津福行き急行」は一時姿を消しましたが、2022年のダイヤ改正にて夕方に設置されていた「筑紫行き急行」を津福まで延伸するという形で復活し、今回のダイヤ改正にて廃止されるに至ります。
津福急行の運行形態

次に「津福行き」列車の運行形態について「津福行き急行」を例に取って見ていこうと思います。
同列車は始発の福岡(天神)駅を出発した後に薬院、大橋、春日原、下大利の順に久留米までは急行停車駅に停車し、久留米から先、終点津福までは各駅に停車。終点津福に到着した後は下り大牟田行き特急の通過待ちをした後に、上り「福岡(天神)行き普通」として北上。同列車は途中筑紫までの各駅に停車した後に筑紫より先は終点福岡(天神)まで急行運転を行います。
津福急行の主な充当車両

次に充当車両について2022年改正後を例に見ていきたいと思います。基本的には3000形5両編成と5000形6両編成で運行されており、平日の夕方ラッシュにしては少し短めの編成に。考えられる要因としては津福行き急行の前に花畑行き急行が設置されており、花畑急行に乗車する客と津福行き急行に乗車する客で乗客の分散を図ったからだと思われます。

しかし、ダイヤ乱れ等が起きた時には上記のようには行かず、代走運用が発生することも時々見られました。代表的な例が2026/3/11のダイヤ乱れにて発生した7103F+6702FがH173へ充当されたことが挙げられます。
廃止の理由を考察
と、ここで津福急行が廃止された理由について少し考えてみよう。廃止の理由として1番有力な説として需要減少があるかと思います。というのも、大前提、津福行き急行は久留米まで急行運転をするために速達性の面でいえば花畑止まりの急行と変わりません。つまりはこの列車の需要は花畑以北に集中し、花畑以南の利用客は減少すると推測できます。実際のところ、乗客のほとんどが久留米/花畑駅で下車しており、花畑以南の利用客はほとんどが久留米/花畑からの利用で久留米以北からの通し利用客は散見されるのみでほとんどいませんでした。
また、津福急行が廃止されたダイヤ改正では津福行き急行が花畑どまりの急行へ区間短縮されていることからも上記のことは推測できます。
「津福行き」ラストラン当日

2026年3月13日。ついに60年以上運行し続けてきた「津福行き」がラストランを迎えることに。その日の福岡市内は朝から大雨。さらには強風、昼頃には線路内支障によってダイヤが乱れるなどと心配な滑り出しでしたが、夕方頃には天気は回復し60年以上の運行を労うような晴天に。
同日私は春日原駅にて津福行きのラストランを見送ることとしたわけですが、その日の車両がなんとH171には9000形6連が充当!!同車が津福行きに充当された回数は片手に収まる程度だったと記憶しており、見た瞬間には自らの目を疑ってしまいました…
ついにH173が「最終津福行き急行」としてほぼ定刻にて福岡(天神)駅を発車。充当車両は所定通り5118F+5130Fの5000形6両編成にて運行。あいにく春日原駅到着時には対向列車と被ってしまい写真は撮れませんでしたが、きちんと自らの目で津福の最後を見送ることができました!
いつかの「津福行き」の復活を願って…
ここまで読んでくださりありがとうございました…!




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